燃費走行基礎 |
■ 燃費向上のための三大原則 ■ その1 必要以上にアクセルを踏まない その2 なるべく一定速度で走る その3 先の先を読んで速度を考える |
荒っぽい運転をしない
まずこれは基本中の基本ですね。
急発進、急加速などは、ガソリンを大量に消費するだけでなく、エンジンや車体にも大きな負担がかかり、車の寿命までも縮めてしまうことになります。
無理せず、気持ちよく、快適に。これがすべての基本です。
無駄な空ぶかし、長時間のアイドリングをしない
空ぶかしは意味もなくガソリンを消費するだけなのでやめましょう。
また、長時間のアイドリングもガソリンを無駄にするのでやめておきましょう。
アイドリングストップという方法もありますが、実際にやってみるとなるとなかなか面倒なものです。まあ、コンビニに入る時などは、必ずエンジンを止めましょうね。
渋滞や混雑を避ける
渋滞や混雑した道では、加速減速の繰り返しが多く、信号待ちも長いので、どうしても燃費が悪化してしまいます。
エコランをすれば多少の改善はできますが、やはり流れの良い道にはかないません。
いつも渋滞する道や混雑する時間帯は、なるべく避けるようにしましょう。
ただし、渋滞を避けようと遠回りしたら走行距離が伸びて、かえってガソリンを使ってしまった、なんてことのないように注意して下さい。
アクセルワークはていねいに
一定速度で走る状況にもかかわらず、むやみにアクセルを踏んだり離したり、おまけにブレーキまで踏む人がいます。
これは無駄な加速と減速を繰り返していることになり、燃費悪化の原因になります。
一定速度で走る時はアクセルも一定にしましょう。
「加速は適度に」がコツ
加速する時のエンジン回転数は、高すぎても低すぎても効率が悪くなります。
効率良く加速するには、その車の性能に合わせて、十分余裕を持って加速すればいいのです。
これは、車の重量や排気量によって色々だと思いますが、エンジンが軽く吹け上がる低めの回転数(2500rpm前後)でシフトアップし、回転上昇に合わせてアクセルを踏みながら加速するのが良いでしょう。
車間距離を十分に
車間距離が近いと、前の車に合わせて頻繁に加減速を繰り返すことになり、燃費が悪化してしまいます。
車間距離を十分にとることで、前の車に影響されずに一定速度で走る事ができます。また何台も先の車まで見えるので、速度変化が予測しやすく、無駄な加速を減らすことができます。
ただし、あまり車間距離を空け過ぎると後続車がイライラする事があるので、周囲の車の流れに合わせつつ適度な車間距離を保つようにしましょう。
減速時にはエンジンブレーキを使う
電子制御燃料噴射を採用している車(最近の車はほとんど)なら、エンジンブレーキを使っている時は燃料供給をストップするようになっています。
この状態なら燃料を一滴も使わないので、アイドリングよりも燃料消費が少なくなります。
燃料カットされる条件は車種によってまちまちですが、多くはエンジン回転数が1000〜1500rpm以上の時にアクセルを離すと燃料カットされ、約1000rpm以下になるとエンストを防ぐために燃料を噴射するようになります。
減速時や下り坂では積極的にシフトダウンを行い、1000〜1500rpm以上を保つことで、より長い時間燃料カットを働かせることができます。
暖機運転は短めに
朝の寒さに耐えられずにリモコンエンジンスターターなどを使っている人は要注意。アイドリングのまま3分間暖機運転をすると、約100ccのガソリンを消費してしまいます。
最近の車はほとんど暖機しなくても大丈夫なように作られているので、暖機運転を短くすればガソリンを節約することができます。
といっても、エンジンをかけていきなりアクセル全開!なんて事をしてはいけません。エンジンオイルが各部に行き渡る前に高い負荷をかけると、エンジン内部を痛めることになります。エンジンをかけたら10秒程は暖機を行い、しばらくアクセルをあまり踏まずにゆっくりと走りながらエンジンを暖めると良いでしょう。
「十分に暖機運転をしたほうが、走り出してからの燃費が良くなるんじゃないの?」と言う人もいると思います。確かにその通りなのですが、実際比べてみると暖機運転で使った分のガソリンを、走り出してからの燃費向上分で取り戻すことはできません。
短距離走行は燃費が悪い
冷えたエンジンを暖めるのに、約50ccのガソリンを余分に消費すると言われています。
短距離走行ばかりした場合、暖機が終わった頃にエンジンを止め、冷えた頃にまた走り出すことになります。これではいつも暖機をしているような状態になるので、燃費が悪化してしまいます。
近所のスーパーに買い物に行く時は、なるべく自転車に乗って行きましょう。
余分な荷物は積まない
よく車の中が物置になっている人を見かけます。
車重が増えると加速、ブレーキ、燃費、ハンドリングなど、全てに悪影響を及ぼします。余分な荷物はなるべく積まないようにしましょう。
燃費のためには車体が軽ければ軽いほどいいのですが、日常使用する乗用車をレース車両のように軽量化しろとは言いません。せめて、車重を増やすようなドレスアップはしないようにしましょう。
また、ホイールをアルミの軽量なものに替えるのも効果的です。
空気圧を少しだけ上げてみよう
タイヤがころがる時には、路面に押しつけられて変形します。これが「ころがり抵抗」になります。
そこでタイヤの空気圧を上げる事によって、この変形を小さくし、ころがり抵抗を少なくする事ができます。
ただし空気圧を上げ過ぎるとグリップ力が低下し、乗り心地も悪くなるので、規定の10〜15%アップくらいに留めておくのが良いでしょう。
エアコンは上手に使いましょう
エアコンは、送風や暖房の時はさほど燃費に影響しませんが、A/CスイッチをONにしてコンプレッサーを働かせると、約5馬力の負荷がかかると言われています。
低速トルクのない小排気量車では、A/CスイッチをONにすると加速が悪くなり、そのためにアクセルをいっぱい踏み込むので燃費が悪くなることがあります。
送風だけで過ごせる時期や暖房の時はコンプレッサーは必要ありません。A/CスイッチはOFFにしておきましょう。
でもやっぱり暑い時はガマンできませんよね。
そんな時は、加速時や登り坂でA/CスイッチをOFFにしてみましょう。そして加速した後や減速時にスイッチをONにすることで、燃費の悪化を抑えることができます。
また、内気循環に切り替えたりエコノミーモードを使うことで、さらにコンプレッサーの負荷を軽くすることができます。