アーシングにチャレンジ!

車への取り付け方法

まずアーシングする場所を決める
 アーシングは、各電装品のマイナス部分からバッテリーのマイナスまでを、太い電線で直接つないでやるのが基本です。

代表的な場所は
(1)シリンダーヘッド
(2)エンジンブロック
(3)インテークマニホールド
(4)インジェクション部
(5)オルタネータ(発電機)
(6)ボディー純正アース部
などです。

基本的にはエンジンブロックやシリンダーヘッドなど、なるべく点火プラグに近い部分からアーシングすると効果が高いようです。
どこからアーシングすればいいのかわからない場合は、テスターを使ってマイナス部を確認してから作業してください。
ゴムでカバーされている端子などは、プラスであることがほとんどなので、絶対にアーシングのコードを繋がないようにしましょう。(ショートしてヒューズが飛びます。)
不安な場合は、アーシングする場所を決めたら、車に詳しい人に確認してもらうと安心ですね。


車に取付けてみよう
 さあ、それでは実際に車への取付けです。
ここでは私の車(ホンダ・シビック)を例に、解説していきます。


■圧着端子を取り付ける時の注意
 アーシングの効果を上げる為には、電気抵抗をいかに少なくできるかが重要です。
その為には正しい方法で圧着し、圧着端子とそれを取り付ける面を細かいサンドペーパーで磨き、汚れや酸化皮膜を落としておきましょう。この場合、錆びを防ぐ為に、必ず導電グリスを塗っておきましょう。導電グリスが手に入らない場合はCRCでもOKですが、CRCはすぐに落ちてしまうので定期的に点検してください。


■コードの長さの決め方と手順
(1)まず、アーシングする場所からバッテリーまでよりも少し長めにコードをカットし、その片側だけに圧着端子を取付けます。
(2)その圧着端子をアーシングする全ての場所に取付けてから、コードのもう片方をバッテリー近くに集めて、正確な長さにカットします。この時、コードを固定する場所や、コードの取りまわしなどを考えてからカットしましょう。
 また、エンジンは予想以上に振動します。エンジンが振動しても大丈夫なように、5cm程度は長さに余裕を持たせるようにしてください。
(3)バッテリー側にも圧着端子を取付けて、バッテリーのマイナス端子に接続します。

■純正アース部

アーシングの基礎とも言えるポイントです。
純正アースのボルトで共締めします。
なお、純正アースのコードは残しておきましょう。
■シリンダーヘッドカバー

ここも見逃せない重要な場所です。
プラグのまわりを重点的にアーシングします。

タップ穴が開いていたので、ボルトで固定。
■インテークマニホールド

インマニとエンジンの取付ボルトは多くの場合点火プラグの近くに付いています。
つまり、ここもエンジンブロック同様に重要なポイントになります。

上部に付いていたブラケットのボルトを利用して固定。
■ディストリビューター

点火プラグに送る電気を分配する所です。

ここは取付ける場所が無かったので、プラスチックカバーの上からボルトを通してのアーシングになってしまいました。
■バルクヘッド部

運転席まわりにも電気を使う部分はたくさんあります。

ここもブラケットの取付けボルトを利用して固定。
■オルタネータ(発電機)

ちょっと奥まって見にくいですが、オルタネータは電気を作り出す源です。

ここも取付けブラケットのボルトを利用して固定。
それらのコードをバッテリー付近で集めて、適度な長さにカット。

そして圧着端子を取付けます。
コードをまとめてバッテリーのマイナス端子に取付けます。

ここは頭と腕の見せどころです。
私は長めのボルトとナットを利用して、ホラこのとおり!
エンジンルーム全体です。

たるんだアーシングのコードは、エンジンの振動や熱の影響を受けない場所に、タイラップ(結束バンド)などで固定しておきましょう。

これで完成!
お疲れ様でした。