燃費を良くするにはゆっくり加速すれば良いとよく聞きますが、果たして本当なのでしょうか？
ここではＣＡＭＰのログデータから加速部分だけを抜き出して、加速度によって燃費にどんな差が出るのかを調べてみたいと思います。

加速に必要な燃料は？
　図1は0〜40km/h、図2は0〜50km/hまでの加速を、いろいろなエンジン回転数を保って行ったものです。
図を見てみると、高い回転数になるほど、加速に必要な距離と時間は短縮されていきます。しかし燃料消費量はほとんど変わらないことが分かります。
　ちょっと気付いたのは、図2の1600rpm付近では燃料消費量が若干多くなっていること。
これは、1600rpmでは回転数が低すぎて、40km/hを超えた辺りからじわじわと加速する感じになってしまったため、走行距離がかなり伸びたからだと思われます。また、アクセル開度が小さいため、ポンピングロスが増えたことも考えられます。




このことから、
１.一定速度まで加速するのに必要な燃料は、エンジン回転数、加速度の影響をほとんど受けず、ほぼ一定である（ただしフル加速は除く）
２.ただし、あまりにもゆっくり加速を行うと、ポンピングロス増大＆走行距離が伸びるため燃料消費量も増える。
ということが言えそうです。

※加速平均回転数は、アクセル踏み始めから加速終了までのエンジン回転数を平均したものです。加速時の最高回転数はこの約1.2倍ほどになっています。